高齢者にお勧めの遊び方
第1位 運動・身体を動かす
高齢者にお勧めの遊び。ベスト1は、間違いなく「運動」です。1日20分の散歩で、認知症のリスクを2分の1〜3分の1まで減らせます。最強の認知症予防法が運動です。
1日に20分の散歩でいいのです。ということで、運動でももっとも簡単にできる「朝散歩」を推奨します。「1日20分の散歩くらい誰でもしているんじゃないの?」と思うかもしれませんが、高齢者の場合、「膝が痛い」「腰が痛い」と、とにかく外出しなくなります。
「20分の散歩」というのは、「20分以上の外出」と言い換えてもいい。週に一、二度しか外出しない高齢者は、明らかに運動不足であり、認知症の予備軍です。
高齢者もできる遊び系の運動でお勧めは「ダンス」です。社交ダンスこような高度なものから、民謡に合わせて踊る民舞、フラダンス、スポーツジムのエアロビクス、あるいはジムのステップ系のプログラムもダンスに含まれます。
ダンスは、新しい動きを覚えなければいけない。それと、両手、両足を異なる動きをする。それを一瞬一瞬変えていくのですから、究極の脳トレです。
「運動×脳トレ」は、デュアルタスクトレーニングと言い、認知症の予防法として精神医学の世界で注目されています。
参考:精神科医が教える 毎日を楽しめる人の考え方 樺沢紫苑 著 きずな出版
脳下垂体
「脳下垂体」は、脳の直下にあって、多様なホルモンを分泌する内分泌器官です。脳下垂体から分泌されるホルモンは、体の成長や出産時など一定の時期に大きく体を変化させる作用に加えて、一生を通じて、その過不足が体の調子を大きく左右するといわれています。
参考:国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構ホームページより
橋詰直孝ほか 監修 「病気がみえる vol.3 糖尿病・代謝・内分泌」, 168-203, メディックメディア, 2013より作図
概日リズム睡眠障害
体内時計のリセットに重要なのが、目から入る光に制御されているメラトニンというホルモンです。メラトニンは朝、目から光が入ると分泌にリセットがかかり、その約14時間後から再び分泌が始まり、夜の自然な眠気を誘います。しかし、夜間にブルーライトを浴びると、メラトニンの分泌が抑えられてしまうのです。その結果睡眠リズムが後退し、朝起きる時間にはまだ体内時計は睡眠モードということに。そこで無理やり起きると、体や脳は眠ったままなので、自律神経のバランスが崩れ、頭痛や耳鳴り、めまい、下痢、倦怠感などの体の不調や、イライラ、集中力や意欲の低下、抗うつ感が起こりやすくなります。
参考:第一三共ヘルスケアホームページより